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事例紹介詳細

KB’S WEB Vol.52 2023

特集

今、一番大切にしていること。

 

From Professional Voice

AiL by Cherish 代表 坪本 知久さん 

 

働く環境を整え、AI時代に生きる美容師を育て、

サロンの未来を開く経営を探る

 

赤穂市で客が絶えないと言われる人気美容室Hair Cherishが10月、2号店をオープンしました。新しい店の名はAiL by Cherish(エイル バイ チェリッシュ)。エイルは英語のYell(応援)、Ai(愛)、iL(いる=存在)を意味し、代表の坪本知久さんがこだわり抜いた店名です。「情報が溢れ、AIが普及し、当たり前のことが当たり前でなくなる。ますます競争が激化します。そんな時代にどうやって生き残っていくのか」。坪本さんはソリューションのひとつとして、「人が一番」と考えるようになりました。人との繋がりを大切にし、お客様、メーカー、取引先、みんなから“応援される”サロンになろうと。その実現のために新規オープンしたのが、約142平米の広々としたサロン。快適な環境でスタッフの能力を伸ばしたいという代表の思いがこもった心地よいスペースです。のどかな山々を借景に建設したサロンの周囲は新興住宅街。フレンドリーで技術力を持った人材と、おしゃれで和み系のインテリアのサロンが、地域の看板美容室になることも目前です。

 

「いつまでも若々しく」をプロデュースするエイジングケア

 

実感できるバブルシャンプー。新店舗では医療機器を改良したヘッドスパの機材を導入し、血流をよくすることで、初期段階の脱毛の改善や顔のリフトアップ効果が期待できるメニューを加えました。薬剤は医薬部外品ですが、効果を感じるお客様が多く、定期の利用者を獲得しています。年会費を支払うと、1回の施術が手ごろな料金で受けられるという販売方法もリピーターを増やしている秘訣。進行した脱毛症のお客様向けには、東京のクリニックと提携したオンライン診療のプログラムを計画しています。2017年に独立し有能なスタッフに恵まれ、順調にお客様が増えていったCherish。「将来的にはスタッフに予防医学の資格も取ってもらいたい。すべての人にいつまでも若々しくいてほしい」と坪本さんは言います。美容の将来を考えチャレンジする坪本さんの姿勢に共感する人は多いはず。目標である“応援される”サロンに向かって着実に前進しています。

 

 

 

 

 

 

From Professional Voice

 

Ray Beam 代表取締役/CEO 福田 雅雄さん

 

「愛と笑いで溢れる場所」というゴールに向かって

仕組みを組み立てると、誰もが豊かになれる

 

Ray Beam株式会社はLoves Laughs、THE bleach、the Laughter、elf、Reyes、&babeという6つのブランドを展開し、ヘアサロン、美眉、ネイル、カフェのサービスを提供しています。開業7年目のLoves Laughsはスタイリストの年収が1,000万超えという評判の店。経営の仕組みはどうなっているのでしょうか。代表取締役の福田雅雄さんは、「普通は生産性を上げるためにメニューを考えると思いますが、僕は社員全員がハッピーになるにはどうしたらいいのかと考え、それを起点に施策を練っていたら、仕組みが出来上がりました。最初にゴールを作って、それに向かって道順を決める。その結果、客単価が平均13,000円、1人の生産性が150万円、給与の増大が実現できました」と説明します。「ラブズラフズという名前は、元々僕の想いから生まれたんです。愛と大声で笑える人たちが溢れる場所を実現したいという想いで作った造語です。ハートのロゴは、年齢も性別も関係なく、いろいろな人が集まって大きなハートになるのを表しています」。

 

医者が処方するように、決定できる美容師を育てる

 

福田さんは独学によって経営を学び、ストーリー・マーケティングの設計を重視。先生はYou Tube。美容以外の業種の講師の分析、成功や失敗談などをよく見ていると言います。「人が動くとき、必ずストーリーがあるんです。スタッフはなぜ美容師になりたかったのか。どういう人生を歩みたいのか。スローライフをイメージしている人が大半です。それにはお金と時間が必要で、経営者の定義は社員にその2つを渡すこと」。福田さんの次の施策は“圧倒的王道サロン”。「これからは『らしさ』の表現です。流行りに関係なく、個人をいかに輝かせられるか。お客様にメニューを選んでもらうのではなく、素敵になるにはこれであると決定権を美容師が持つ。薬を勝手に決められてしまう病院と同じ」。スタイリストは技術、接客、マインドの3点を併せ持つことが必須。「美容師になるには5年、お客様を満足させるには5年。そして30過ぎたらトッププレイヤーになるか、マネージメントになるか、選択肢がある」と福田さん。スタッフの人生に寄り添う経営が、会社に利益をもたらしています。

 

 

 

 

 

From Professional Voice

GULGUL 代表取締役 大河内 隆広さん 

 

コロナの影響を最小限に押さえた

素早い決断力と、攻める経営戦略

 

ヘアサロンGULGUL(グルグル)を軸にオーガニックカラー専門店、髪質改善専門店、まつ毛専門店、メンズパーマ&メンズカット専門店、ドライヘッドスパと、横展開で事業を拡大している株式会社GULGUL。設立わずか15年で関東を中心にサロンを25店舗オープンし、約150人が働く企業に成長。さらにヘッドスパはフランチャイズを展開。「会社はある程度規模を大きくしていかないと非生産部門の人員を雇えない。現状維持では衰退していくと思うので。防御のつもりの攻めと考えています」と代表の大河内隆広さん。土曜日だけ美容師の仕事に専念し、残りの6日間は経営に注力しています。コロナ禍はコロナの正体について徹底的に調べ上げ、緊急事態宣言発令直後に飲食店を閉店。素早い決断によって落ち込みを最小限に押さえ、その後、さまざまなコンセプトの美容専門店を出店。新卒の採用を見送る美容室が多かった2020年も積極的に雇いました。「採用して良かったです」と大河内さんは当時を思い返します。

 

美容師国家資格者が年齢を問わず働ける職場

 

外側から見ると華やかな美容サロン業界ですが、技術と体力が勝負のハードな仕事。年齢が上にいくと、脱落していく人も。「美容師は職人で、体力仕事。一生働くのは難しい。みんなが未来を選択できるようになるにはどうしたらいいのか。そんな発想で考えついたのが、多様な業態です。カラー専門店では主婦層の美容師が多く、髪質改善ではマンツーマンでできる人……」。美容でもいろいろな業種があれば、美容師免許を使って働きたい人は、職種や時間帯など選択肢が増えます。多様な業態展開は人を集めやすく、企業にとってもメリットがあります。「求人サイトは1つに決めつけず、10サイト以上を利用します。サイトを絞り込むより、結果が出やすいです」。また“働き方改革”を実現するための一手段として、閉店後の練習を中止し、営業時間内にするようにしました。技術を磨いて指名数を増やすことを目標に、自主性に任せています。月1回の店長会議で全社の方向性をまとめる、社長の“攻め”の経営哲学を垣間見ました。

 

 

 

 

 

 

From Professional Voice

MORPHO BEAUTY マネージャー ヘジン リーさん 

 

心身安らぐプライベートな空間と、

スペシャルケアが、お客様を惹きつける

 

サロン名MORPHO BEAUTYの「モルフォ」は、生きた宝石と言われるブルーに発色するモルフォバタフライに由来します。六本木ヒルズなどの高層ビルに隣接しながら、親しみのある商店が軒を連ねる麻布十番にこのサロンは、2022年1月にオープンしました。コロナ禍でも順調にお客様が増え、地元のお客様のみならず関西、北海道、沖縄、さらには海外からも予約が入る店となりました。お客様の獲得に成功している秘訣は、ホテルのような癒しのスペースと、「健康な髪」「美しい髪」を実現する“髪に合わせたオーダーメニュー”。マネージャーのヘジン リーさんは、「サービスのクオリティを保ち、技術とメニューの内容によってブランディングを行っています」と言います。すべてのお客様が快適な時間を過ごせるように、スムーズなオペレーションを徹底し、「高い」と感じさせない価格以上のサービスを心がけています。スタイリストは技術向上のために練習し、お客様の意見を共有し、新しい製品を常に視野に入れるなど日々試行錯誤し、サービスのクオリティを保つように努めています。

 

ご褒美というよりも自己投資のため利用してほしい

 

MORPHO BEAUTYのメニューの中で人気が高いのは4種類のトリートメント、ヘッドスパ、育毛ケア、オーガニックカラー。「大半のお客様はメニューをカスタマイズするので、平均すると単価27,000円です。中には週2回ヘッドスパなどで来店する方もいらっしゃいます。体調が良くなり、気持ちがリセットするとおっしゃいます」とヘジンさん。「日本には何かを達成した時、自分にあげるご褒美文化がありますが、当社では自己投資として実ある時間を過ごしていただきたいと思っています」。レセプションはホテルのロビーのような落ち着いたインテリア、個室での施術でさらにリラックス。リピーターが多く、再来店のサイクルは3〜4週間。カウンセリングでお客様とコミュニケーションをとり、人それぞれの髪の悩みや髪質に応じて改善策をアドバイス。ホームケアも含めて提案することにより、きくや美粧堂のお客様専用ショッピングサイトLifeKarteを利用する顧客も増加。シャンプーやトリートメントの詰め替えは、サロンの売り上げに貢献しています。

 

 

 

 

KB'S WEB Vol.52 2023

  • 「今、一番大切にしていること。」を注目サロンにお伺いしました
  • 当社がご提供する様々なサービスをご紹介
  • Primarry Session in YOKOHAMA ANNEX
  • KIKU FES (2023年5月~9月)
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