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イベント情報

PRIMARY SESSION 岡山美容未来プロジェクト

開催日 2024年5月20日(月)
会場 おかやま未来ホール

《イベント概要》

きくや美粧堂が主催するヘアショー「プライマリーセッション」が、5月20日(月)おかやま未来ホールにて、横浜に続いて初の地方開催を行なった。当初の予定を上回る参加人数となり、観客を二回に分けた2公演で実施。約700名の美容学生が観覧した。サブタイトルに「岡山美容未来プロジェクト」と銘打った本イベントは、美容学生に「どんな美容師になりたいか」を想像するきっかけを与えることをミッションに掲げ、参加6サロンが「FUTURE」をテーマに構成したヘアショーを披露。また、初めての試みとして美容学生の気になるトピックに若手美容師が答えるトークセッションも行なった。フィナーレ後には出演者に話を訊きに走る熱心な学生の姿も。開催者と参加者、共に地域の美容業界の未来を感じることのできる一日となった。

《PANIC》《BALANCE》

《PANIC》
出演サロンで唯一モデル一名のみでの構成。モデルに寄ったライブ映像に展開図を合成した演出から始まり、クラシカルな音楽にピンスポットを基本とした「引き算」のお手本かのような潔くもハイレベルなステージを披露した。観客の目はカットするスタイリストの手元に釘付けに。ヘアスタイル、衣装、映像、計算された戯曲的な演出に息を呑んだ。

《BALANCE》
「そして、私達は美容師として生きていく」というメッセージVTRからスタート。軽妙なEDMに合わせてコテやスタイリングによるアレンジが進み、変貌していくモデルの様子を食い入るように観る学生たち。ケープを外すとグランジ、ストリート、ニューエレガンスを感じさせるモデルの全容が表れ、客席からは大きな拍手が起こった。

《ALEAP》《OBJE’T》

《ALEAP》
足を組み、ブラックのケープにサングラスを着用したモデルが現れ、シックかつアウトサイドな雰囲気を漂わせるステージ。モデルが鏡を見ながらスタイルを確認する仕草など、観客にサロンワークの様子を想起させる演出も。全体にコンサバティブを通底させながらも、ハードでラギット、力強くゴージャスなスタイルを披露した。

《OBJE’T》
カットやアレンジではなく、メイクアップを中心にしたステージ構成に最多5名のモデルが登場。無垢なホワイトやベージュの衣装、随所に施された花々がドリーミーな世界観を演出した。躍動する自然と人工の融合、描写される色彩や生命力。このステージが美容業界の新たな萌芽となるように。そんな願いが込められているかのようだ。

《NARVIS》《baho IZM》

《NARVIS》
プリミティブとアヴァンギャルドの対比を感じたステージ。一人には緻密なカットとセットでスタイルを構築しながら、もう一方では太い三つ編みにレースやチュールを巻き付ける大胆なデコレーションによって仕上げられていく様子を同時に観せた。観客をファンシーな世界観に誘うのは、構成力と高い技術力の裏打ちがあればこそ。

《baho IZM》
鳳凰(不死鳥)の羽化を連想させる独創的なショーアップはもはや舞台芸術。自身のハンディキャップを告白した直筆によるセンセーショナルなメッセージビデオ、自作の衣装など、隅々まで徹底された手仕事とクリエイティブ。Baho IZMが主宰する「倉敷芸能塾」による獅子舞や太鼓もステージ演出に重要な役割を果たした。

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